マーフィー法則について、聞いたことはあるけど内容はあまり理解していないという方が多いのではないでしょうか?この法則は全てが科学的に証明されたものではなく、我々人間の経験則・感覚的な部分も含んでいます。そのため本ブログのカテゴライズとしては「雑学・その他」に分類していますが、日常の中でも感じる瞬間が多く、知っていると面白い内容なのでぜひ一度確認してみてください。
マーフィーの法則の概要と具体例
マーフィーの法則は、アメリカの航空工学者であるエドワード・アロイシャス・マーフィー・ジュニアの研究をきっかけに生まれました。この法則を説明する際によく使われる表現が“If anything can go wrong, it will.”(失敗する可能性のあるものは、失敗する)や「落としたトーストがバターを塗った面を下にして着地する確率は、絨毯の値段に比例する」です。
これだけではどんな事柄を指しているかわからないと思うので、身近な具体例もあわせてみてみましょう。
- 洗車をすると雨が降る
- 急いでいるときに限って赤信号にひっかかる
- 高価なものほどよく壊れる
- 新しい洋服で出かけたら何かの拍子で汚れてしまった
- トイレに入っている時に限ってインターホンが鳴る
- お茶をこぼすと大事な書類がある方向にこぼれる
- 髪型をきれいにセットできた日にか限って強風で髪型が崩れる
- 先生に指名された問題に限って唯一わからない問題である
皆さんも経験があったり、共感できる内容があったのではないでしょうか?
私は学生時代剣道部だったのですが、試合用に買った高価な竹刀(一万円ほど)ほど1〜2回の稽古で割れて使えなくなってしまうことがぼちぼちあったことを、マーフィーの法則に重ねていました。。。
マーフィーの法則は、事実か事実でないかは別として、先人たちの経験から生じた数々のユーモラスかつ哀愁に富む経験則をまとめたジョーク集とも言われています。
マーフィーの法則に対する様々なアプローチ
マーフィーの法則について、何となく分かってきたかと思いますが、もう少し理解を深めるために角度を変えて見てみましょう。
精神面からみるマーフィーの法則
日本のある精神科医は「このジョーク集には、経験法則や帰納が陥りやすい実例がある」と言いました。 具体例を活用して説明すると「洗車すると雨が降る」という言葉に共感する人は、洗車後に雨が降ったという出来事の印象を引きずっているのが原因である、ということです。実際は洗車しても雨が降らないことの方が多いと思いますが、そうしたありきたりな結果は記憶に残らず、雨が降った時の印象だけが強く記憶に刻まれているということです。この精神科医は加えて「もしマーフィーの法則が正しければ、雨を降らせたいので洗車しよう、という言葉が引き出せることになる」とも言っています。
皆さんも共感できるかと思いますが、通常通りの記憶より、失敗した時の記憶や上手くいかなかった時の記憶の方が強く残っているではないでしょうか。そういった面からこのマーフィーの法則は成り立っていることはあり得そうです。
マーフィーの法則の活用例
マーフィーの法則を日常生活の中でどのように活用すれば良いのでしょうか。結論としては、「常に最悪の状況を想定すべし」という教訓に集約されます。具体例にある通り「高価な物ほどよく壊れる」に代表されるような自虐的悲観論を具現化したものと捉えることができますが、一方で最悪の状況を想定して備えておく必要性は、今日のシステム開発・労働災害予防・危機管理・フェイルセーフなどの分野で現実問題として重要視される考えとなっています。
個々人の生活の中でも、大きな決断をする際や、仕事のプロジェクトを進めるとき、プライベートで旅行の計画や投資を行うときに「最悪の状況」を想定できているかどうかは重要ですよね。
最後に
この記事ではマーフィーの法則について紹介しました。この法則は冒頭で述べた通り、科学的な根拠が薄い部分もありますが、活かせる教訓とはできるはずです。最悪な状況然り、さまざまなケースを想定する力、予見する力が身について行けば、仕事やプライベートの至る所で役に立つはずなので、ぜひこのマーフィーの法則をときどき意識してみてはいかがでしょうか。